ソニックフロンティア ワールド1クリア後感想

久々にオープンワールドの(おそらく)大作ということで、ソニックフロンティア早速購入してワールド1までクリアしました。とりあえずここまでの初見感想を…
クリアするか投げるかしたらまた加筆修正したいと思います。
ちなみに自分はソニックはソニアド1,2はクリア済み、後は思い立ったらたまにつまみ食いしてる程度です。

 

 

良い点

・良い意味で薄味なオープンワールド成分

このゲームは確かにオープンワールドでフィールドも面積的には広いんですが、ゼルダやエルデンリングと比較して自キャラが早すぎるため相対的にそこまで広くは感じないですし、隅から隅まで「冒険する」という感触は殆ど感じません。
いわゆるオープンワールドゲームに求めるものはあまり備えていないんですが、ただそれが逆にソニックの感触とマッチはしてると思います。
純粋に広大なフィールドでひたすら走り回る気持ちよさに加え、目についたギミックに適当に走りこむとまとまった数のリングと強化アイテムが手に入る程度の薄味さがソニックアクションを楽しむには丁度いいと感じました。

・中ボス戦

動きがひたすら早いソニックだけあって中ボスはギミックボスになる事が多いのですが、これが結構楽しいです。特に良かったのがSQUID。正直ギミックとしてはただ弾を避けながら走るだけで極単純なのですが、オープンワールドを3次元的に贅沢に使った表現は広大なフィールドを用意したならではのもので、まさしく目を見張るものがありました。

・ステージ

ゼルダで言えば祠に当たるんですが、祠ほどは数は無いし(今のところ)探す必要も無いです。

ここは多分近作ソニックと大きく変わらないんじゃないかな…?俺の知ってる3Dソニックアクションそのままのイメージです。

人によっては折角オープンワールドを打ち出してるのに結局いつものステージやらされるのか!と感じるかもしれませんが、個人的には広く視野を取ってあっちこっち走り回らせるオープンフィールドに疲れが来た所で、爽快にクリアを目指すステージが配置されてるデザインはかなり好みです。
また、横視点の2Dアクションと後視点の3Dアクションが適宜入れ替わるステージ構成も飽きが来ることなく楽しめています。

まずはステージ構成を把握しながらリング集めと赤コイン探しで軽くストレスをかけておき、2週目から全てを無視して最短距離、最大速度でSクリア目指すという流れが非常に良く出来ており、易しめにまとまった難易度構成も併せて非常に爽快にプレイできています。

・釣り

これ、ハッキリ言って面白くはないんですよ。
ただ、ここも殆どストレスを感じない造りになっていて、派手なアクションの箸休めとして丁度良くて、なんかふと気が付くとプレイしてしまう魅力があります。

(今の所)イマイチな点

・ストーリー、セリフ回し

元々スタイリッシュを意識してクドめになるのはソニックのキャラ付けとして理解しているんですが、何というか英語ベースの作品を直訳気味な翻訳でセリフ化しているという感じで、日本語の違和感を随所に感じます。
ストーリーにしても1面では流石にまだ伏線を撒く段階とはいえ、先が気になる感じもなく、何やってるのか、何をやろうとしてるのかがイマイチ見えてこない状況です。
ただここはワールド2以降で改善されるかもしれません。
それにそもそも別に本腰入れてストーリーを楽しむような作品でもないんで目をつぶれる所ではあります。

・BGM

これは最近の高品質なグラフィックのゲームは大体そうなんですが、特にオープンワールドゲームになるとどうもBGMが環境音として引き下がりがちなんですよね。
エルデンリングやGTA5は別に気にならなかったんですが、ソニックとなればやはりクールでノリノリなBGMをかき鳴らしてほしい所。
ステージではそれっぽいBGM流れているし、実際にフィールドでBGMがガンガンなってたらそれはそれで疲れるのかもしれませんが…

余談ですがゼルダbotwで唯一気に食わなかったのもこの点なんですよね。閉ざされた台地を抜けてパラセールで地上に降り立ったらいつものフィールド曲を大音量で鳴らしてほしかった。
ちなみにこの流れが完璧にできてたと思うのが同じくゼルダの伝説夢をみる島です。
のどかながら若干の緊迫感のある単調なBGMの中、盾一つでタコを避けウニをどけて、怪しいフクロウとの邂逅の末いざ剣を手に入れたらけたたましいファンファーレが流れていつものフィールド曲へ!って流れが本当にわかりやすく最高でした。
(その後の回転切りで哀れなウニくんが巻き込まれるのも、剣で倒せるよというちょっとしたチュートリアルを兼ねてて流石任天堂という感じ)
今でも「冒険が始まった感」の演出としてはトップクラスだと思います。
BGM抜きにしたらbotwで台地抜けてパラセールで降り立つ所や、エルデンリングでリムグレイブを目にした時も相当イケてるんですけどね。

・大ボス戦

カオスエメラルドを集めてスーパーソニックになってからのバトルです。
空中を自由に飛び回りさぞ爽快な戦闘になるんだろうなあ…と思いきや、少なくとも1面ボスは敵の攻撃を雑に避けてコンボを適当に叩き込むだけのゴリ押しゲーでした。
まったく面白さを感じ取れず、中ボス、下手すればサイループやジャンプアクションを駆使した強めの雑魚戦の方が余程楽しいです。
W1ボスが詰まらんだけだといいなあ…

・いくらなんでもゼルダに影響されすぎでは?

前述したBGMもそうですし、ワールド1フィールドの緑豊かなフィールドの中に古代文明を偲ばせる荒廃した遺跡が点在しているという雰囲気はそのまんまゼルダbotwです。
2面もベースが砂漠なだけであとは同じ感じ。
どちらかというとソニックは機械や人工物で満ち溢れてる雰囲気があったので露骨に寄せてんなあ…というイメージは受けざるを得ず。
どうせ走るならbotwよりGTAの世界を走り回りたいなあというのが正直な気持ちです。
まあでもステージが進めば都会やメカニカルなフィールドも出てくるかもしれませんね。出てきてほしいですね。

 

総評

正直、ゼルダやエルデンリングに続くオープンワールドゲームの新たな大作を期待して買うとちょっと肩透かしを受けるかもしれません。実際自分も触り始めは「こんなもんかあ」という認識があったのは否定できません。
ただ、プレイを進めていくと、ソニックの名を冠するアクションゲームをオープンワールドの世界へ落とし込むという意味ではワールド1クリアの段階でむしろ「これで良かった」とまで思えて来ました。
また、ワールド1クリアした限り十分なボリュームを持ったA級タイトルであるのに定価で6000円台というこなれた価格なのもうれしい所ですね。
どちらかというと重厚で骨太なアクションゲームが好まれる昨今、色んな意味で軽い「ソニックやってみるかあという認識で買う分には少なくとも値段分の楽しみは享受できる一作だと思います。