倍速液晶も善し悪し

一昨日地上波で放送されたシン・ゴジラ、やっぱり何度見ても楽しいっすね。

内閣総辞職ビームや無人在来線爆弾みたいに分かりやすい盛り上がり所があると、twitterなんかもそれ一色になってまた面白い。

 

所で、今回このシン・ゴジラ、折角なので4倍速補完モードで視聴してみました。

 

感想を言う前に簡単に倍速モードがどんなものか説明しておくと、例えば30fpsで作られた動画があった時、コマとコマの間をテレビの方で補完して挿入してくれる事で、
疑似的に60fpsや、120fpsの映像を作り出してくれます。

 

例えば、1コマの間でボールが

〇 _ _ _ ←ここから

_ _ 〇_ ←ここまで移動したとすると、

テレビの方で

_ 〇 _ _ ←このコマを作って補完してくれます。

 

 

これが結構強力で、激しい動きの場面じゃなければ思った以上に違和感なくヌルヌル動きます。
大画面の4倍速液晶とかになると、ほんとに枠の向こうに人がいるんじゃないかってレベルに臨場感が爆上がりしてスポーツ観戦なんかは凄く盛り上がるんですよね。

 

じゃあこれでシンゴジラを見るとどうなるかっていうと…

割とシャレにならないレベルで安っぽくなってしまいました。

 

ゴジラにせよ自衛隊員にせよほんとにヌルヌル動くし、臨場感もあるんだけど、
何故か本当に安っぽく感じてしまいました。

映像の質的には確実に向上してるはずなのに、映像作品としての良さは寧ろスポイルされてしまっているという、非常に面白い感想を抱きます。

 

やはり、テレビやスクリーンを通して見る「映像作品」である以上、適度な非現実感は必要で、低FPSの映像ってのはそれを作り出す上で大きな役割を果たしていたりするんでしょうかね?
大作SF映画であるシン・ゴジラとは特に致命的に相性が悪いのかもしれません。

 

皆さんも家に倍速モード対応テレビがあったら、是非オンオフで見比べてみて下さい。