一人温泉旅日記4 湯河原温泉 ゆがわら万葉荘

 

 

予約まで

久しぶりの温泉旅日記、今回で4回目です。

先日東京にて業界団体の会合があったのですが、それにかこつけて前日に東京-名古屋間のどこかで前日泊しようと企図。

そうなるとパッと思いつくのは箱根と熱海ですが、箱根は翌日仕事に行くにしてはちょっとアクセスが悪く、熱海は下呂と同じく個人的に好きな秘境感のある温泉街ではない…何よりも半分ビジネスユースでそこまで金かけた旅行にするでも無い中イマイチ丁度いい旅館が見つかりません。

そんな中ふと思いついたのがお隣の湯河原。以前バヤさん達と熱海に行った時に食事の為に足は運んだことはあるものの、宿泊経験はなく、熱海に比べていれば落ち着いている雰囲気(らしい)と言うこともあり軽く検索してみます。

すると見つかったのが今回タイトルにもある「ゆがわら万葉荘」

直前割引とクーポンもあり、一泊二食付きでなんと11500円!アクセスの悪い山の中ならともかく、大動脈が通ってる温泉地でこれは破格すぎるだろうと言う事でノータイムで予約。仮に食事やサービスがイマイチだったとしても、そもそもちょっと良いビジネスホテルを取ってもそれほど変わらない値段だと考えれば、とりあえず温泉に浸かれて寝れれば全然アドです。

 

到着

明けて当日、名古屋から熱海まで新幹線こだまで移動し、東海道線に乗り換えてお隣の湯河原へ。駅からはちょっと離れているものの徒歩10分くらいの軽い散歩程度の雰囲気で到着しました。

外観はこんな感じ。

f:id:deresute-uwaraba:20240210214751j:image

旅館というよりは保養所とかなんなら学校とかそういう感じの佇まい。第一印象を評価の対象に入れる人にとってはマイナスと言わざるを得ないかも。

早速中に入ってチェックインと思って見渡していると、一般的なカウンターではなくラウンジのような場所に通されました。宿帳記入等ゆっくり座って行えるのでこれは嬉しかったです。

しかもこのラウンジ、全体的に赤色が使われた床や天井にミラーボールが設置されているなど、昭和の雰囲気を非常に色濃く残しています。清掃、メンテナンスは行き届いており不衛生な感じは全くなく、良い味を出しています。

f:id:deresute-uwaraba:20240210214844j:image

受付案内はアジア系の外国人の方でしたが、応対に不便な点は全くなくスムーズにチェックインは完了しました。

部屋

早速案内された部屋に向かうと中はこんな感じ、かなり広いです。トイレ洗面が部屋の中に無い分広くなっているとか。

f:id:deresute-uwaraba:20240210214900j:image

 

共用のトイレは滅茶苦茶綺麗でした。どうも部屋にトイレがない(?)この階だけやたら綺麗になっているようで、かけるべき所にコストかけてて好ましく感じます。

f:id:deresute-uwaraba:20240210214920j:image

ちょっと面白かったのは、アメニティに足袋が入っていた事。履いてみると生地もそんなに悪くなく暖かかったので、宿泊費の割に気が利いている印象を受けました。

f:id:deresute-uwaraba:20240210214931j:image

水回りは無い物の鏡台だけはありました。昭和どころか明治まで遡る雰囲気ですねこれは…流石に狙ってやってると思います。

f:id:deresute-uwaraba:20240210214950j:image

汚れやタバコ臭等も気にならず、全くダメ出しするような所はありませんでした。

 

風呂

大浴場、岩風呂に加えて貸し切り風呂が無料と有料で各1あります。

この中では岩風呂が一番雰囲気良かったと思います。
大浴場は旅館サイズの割に湯舟が小さめの様にも思えたので、温泉旅行全盛期はイモ洗いになってたんだろうなあと思いを馳せるなど。

無料の貸し切り風呂はかなり狭いのですが、真湯、真水、温泉の蛇口がそれぞれ設置されており適温に調整できるのがグッドでした。家族風呂と銘打ってるんですが浴槽は一人でも割とギリギリで、家族で入ると多分相当狭いです。

f:id:deresute-uwaraba:20240210215011j:image

泉質はこんな感じ。奥飛騨のような山中に比べるとちょっと濃いめですね。良い湯でした。

f:id:deresute-uwaraba:20240210215022j:image

 

食事

夕食はこんな感じ。

f:id:deresute-uwaraba:20240210215151j:image

ステーキに豚肉鍋、鰤照りをメインに無難ながら多種多様なラインナップになっていました。

ただ一点、この日は酒を飲む気はなかったのでご飯も最初から持ってくるようお願いした所、出てくるのがちょっと遅く届いた時にはステーキに火が通り過ぎてしまっていました。

とはいえこういう温泉宿は最初の一杯を飲んでから食事へというパターンがメジャーという事もあり、宿が悪い訳じゃなくて俺のプレミですねこれは。

デザートも洒落た感じで美味しかったです。

f:id:deresute-uwaraba:20240210215233j:image

ちなみに食事から帰ってみると部屋に布団が敷かれていました。このサービス、この価格帯の温泉旅館で受けたのは初めてかも。

 

明けて朝食。正直食事に関しては相対的にはこっちの方が凄かった。

f:id:deresute-uwaraba:20240210215310j:image

この値段の宿の朝食にしては非常に品数が多いと思います。正直ザルの中の品全部無かったとしても全然文句ないレベルです。

しかもこの宿、ここに加えて平日限定でいくらとシラスが食べ放題だったんですね。好きな人にとっては垂涎のキャンペーンではないでしょうか。

f:id:deresute-uwaraba:20240210215322j:image

ちなみに俺はと言うとこれらよりもその横にあったみかんジュースがやたら美味しかったことが印象に残っています。オレンジジュースじゃなくて甘みが強く酸味を抑えたまさに「みかんジュース」という味わい。帰りだったら間違いなくお土産に買ってました。

f:id:deresute-uwaraba:20240210215341j:image

総評

宿泊体験としては劇的にここが凄い!という点は無かった物の(強いて言えば朝食のみかんジュース)、逆に減点するような点も特にない、ほど良い温泉宿でした。

ただ平日ながらこの立地とサービス内容で11500円という破格の宿泊料は十分「劇的に凄い」と言える点だと思います。コストを抑えつつ必要十分なサービスを受けられる隠れ家的な宿としては満点といっても過言じゃないと思います。

自分の過去の事例で言うと部屋もまともになったみのり荘という感じ。派手な「映え」を求めなければかなりオススメです。

参考

frofile1p.hatenablog.com