一人温泉旅日記① 下呂温泉 みのり荘

折角隔週位のペースで一人旅温泉やってるので、毎回ちゃんと記録に残そうかなと思い立ちました。

第一回はタイトルの通り下呂温泉 みのり荘です。

 

予約まで

下呂温泉…言うまでもなく超有名な温泉地の一つですが、自分にとってはちょっと雰囲気が好みに合わず、心の故郷レベルにハマってる奥飛騨温泉郷に向かう途中で通り過ぎるだけという程度の認識です。ただ、今回は突発だった事もあり良く行く温泉地ではめぼしい宿も空いておらず、そういえば下呂どうだろうと何とはなしに軽く楽天トラベルを当たってみた所、平日限定で一泊二食1万円ぽっきりというプランが見つかりました。

奥飛騨の山奥まで行くならともかく下呂でこれは破格では…?と思いよくよく調べると、お部屋訳アリ、食事内容は旅館お任せのミステリープランとの事。

若干の不安要素を感じるとはいえ、ちょっとした休みに隠れ家的に旅するだけなら部屋はそこまで気にしないので、ちゃんと温泉に入れて一応懐石の体のメシが二食付いてくるとあらばといっちょ外れ覚悟で予約を入れてみました。

 

現地着

いつも通り名古屋高速小牧北出口で降りて41号線を北上するルートで現地に向かいます。高速で行っても良いんですが高いわりに大して短縮にならないのと、41号が結構眺望が良くて走りやすい道なのでドライブがてら下道で行くことが多いです。

名古屋から2時間少々で到着。場所は下呂駅の西側の高台で、川を挟んで下呂の街並みを一望できる中々の好立地です。

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ただ建物はちょっと古臭いですね…割と傷みも目立つ、バブル時代から不景気をギリギリ乗り越えた温泉ホテルという様相。まあ良くあると言えば良くあるタイプです。接客は丁寧で、フロントではきちんと館内の案内をしてくれました。これも古臭いアレなんですが、入口の歓迎パネルに名前書いてあるのは地味にうれしかったです。

 

部屋

早速案内された部屋に入ると、広がるのは格安ビジネスホテルと見まごうばかりの薄暗く狭いツインの部屋。

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まあフロントで奥まった地下のような一角に案内された時点で覚悟はしてたんですが、やはり訳アリ中の訳アリという様相。臭いというほどでは無いものの、消臭された喫煙ルーム程度の匂いもあります。また先ほど眺望の良い好立地と言いましたが、明らかに開けるんじゃねえぞという意図を感じる垂れ幕の向こうの窓を開ければ広がるのは景色もクソもない配管模様です。

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正直フルプライス、前情報なしで同行者がいる状態でこの部屋に案内されたら直ちに☆1レビューを叩きつけるレベルですが、今回は訳アリ上等の野郎一人旅で部屋は寝れれば良いという覚悟の上で来てるので減点無しです。敢えて擁護をするならベッドはそこそこの物が入っており寝心地はそんなに悪くありませんでした。恐らくですが、昔は住み込みの従業員部屋だったのかもしれませんね。

 

風呂

という訳で気を取り直して主目的の一つの温泉です。

この施設は展望大浴場と中浴場の二つの温泉があるのですが、この中浴場というのが宿泊者限定、かつ下呂温泉にしては珍しく源泉かけ流しとの事でした。別にそこまで泉質にこだわる温泉マニアという訳ではないのですが、ちょっと特別感はあって嬉しいですね。

実際の所、中浴場は湯温が結構高くそれっぽい雰囲気を感じます。一方大浴場は循環式とのことですが、こちらも十分下呂温泉らしいヌルヌル感は感じられ、中浴場と違い下呂の街並みを一望できる雰囲気はそんなに悪くありませんでした。温度も適温で長風呂するならこっちかなという所。

 

食事

さて、ここまで部屋は最低限で風呂はまあまあという所、じゃあ食事はどうだとなれば正直言ってそんなに期待してなかったんですよね。個人的にはこういう昔ながらの雰囲気の安値旅館ホテルって大体ありきたりなものを適当に懐石の体裁を保った感じで並べるだけという食事になりがちという印象(偏見)がある上、今回は料理おまかせのミステリープランです。

まあ腹が満たせればいいかという気持ちで食事処に向かうと、準備された料理がこちら。

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彩り豊かな先付その他に加え飛騨牛のすき焼き、汁物替わりというには余りにボリューム過多なほうとう

ここからさらに茶碗蒸し、焼き魚、てんぷらが出てきます。

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そして〆のプリンでフィニッシュ。

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え、一泊二食1万のプランでこれ食ってよかったの?別の人の席と間違えてないっすか?

 

 

 

そして朝食。

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こちらも妙に盛りの良い漬物類に加えて焼きたての温かいサバ、そして飛騨圏内という事で朴葉味噌もバッチリ実装。あとこれは個人的に非常に評価したいのですがが美味かったです。

食事に関しては本当に予想外でした。確かに劇的に手の込んだ独創性豊かな料理というものは無い物の、とにかくバリエーション、量ともに豊かで価格からすれば満足以上のクオリティの食事です。

 

総括

部屋は最低レベル、風呂もそこそこといった所ですがとにかく食事だけでお釣りがくるほどの満足感を得られました。今度は友達と来よう…というタイプの宿ではなく、引き続き隠れ家的な一人旅に使える宿として高いコストパフォーマンスを誇る、そんな施設だったと思います。降ってわいた連休に雑に突っ込む近場の宿の候補は脳内にいくつかあるのですが、そのカテゴリに新たな一軒が刻まれました。