激安中華製モバイルモニターを買ったらかなり当たりだった話

購入まで

現在我が家では大型テレビをパソコンモニタとしても使っていて、何となくデュアルにしたいなー、手元にもモニタを置きたいなーという気持ちは緩やかに持ちつつも、大きな不便は感じなかったのでそのままになっている状況でした。

転機が訪れたのはこちらの動画を見た時。

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最近の中華モニタが滅茶苦茶安い、かつそこそこ良い性能をしているとあってコスパ厨ガジェオタの魂が刺激され、俺も一つ人柱になってみるかとこちらを買ってみました。

モバイルモニター仕様で16インチIPSパネル、2K解像度で120Hz駆動で22000円というのは圧倒的破格に見えます。同等性能で他の品だと中華製でもいきなり4万とかになります。読み方すらわからない謎のメーカー製ですが、果たしてカタログスペックを正しく満たしたまともな品が届くのでしょうか…

ちなみにコスパを追求するならリフレッシュレートを60Hzで妥協するとさらに5,6000円安く買えそうです。解像度はそこまで大きく値段に影響しない模様?

 

開封

配送は特に問題なく発注した翌日には到着。早速開封していきます。

外箱はこんな感じ。中華モニタにはありがちらしいのですが、メーカー名はおろか商品名すら書かれていません。

ちなみに外袋にこんなシールが貼られていました。早くも日本語に若干の怪しさは感じつつも、一応スペックは注文品通りの模様。

箱を開けてみるとこんな感じでモニタが出てきました。
早速アフターサービスカードに記載の会社名が違いますがこの程度の事で揺らいでいては中華激安商品に手は出せません。

モニタには結構ちゃんとしたカバーが付いていて、これがモニタスタンドにもなります。


モニタ本体はプラスチック製ながらお気持ち程度にスジが入っていて多少の質感を醸し出しています。前面にはロゴ等一切入ってないのは加点ポイントかも?

中華激安界隈では一つのエンターテイメントになってる怪しい日本語の説明書については、読めないほど酷い日本語では無いものの所々怪しい所はあります。

ひらがなで「せいぎょばん

やたらピンポイントのQ&A。せめて®をつけろ

 

続いて付属品。

箱裏に記載の通りUSBタイプCtoC、AtoCに、HDMIケーブルに加え、USB-AのACアダプター、それとそこそこちゃんとしたスタンドがついていました。

まず驚いたのは付属ケーブル。モバイルモニタの用途上、付属のケーブルなんて30cm程度でも仕方無いかなと思ってた所、意外にもそれぞれ1m程度の長さの物がマジックテープ付きの質の良いバンドで止められており、融通が利きそうです。ケーブル長なんて真っ先にコスト削減する所であろうに結構嬉しい誤算。(実際この手のケーブルって単体で買おうとすると長さが価格にダイレクトに反映されるんですよね…)

また、スタンドが別についてきたのも意外でした。16インチを支えるには少し小さいですが、このモニタに使わなくてもスマホタブレットスタンドとしても流用できそうです。
ACアダプタにはPSEマークもちゃんとついてますね。

 

性能面

早速PCに接続してみます。

…が、ここで一つ注意点が。
この商品、HDMI接続ポートは標準型でそれ自体はむしろ加点ポイントなんですが、以下の様に宣材写真や説明文では結構miniHDMIって書いてある所があるんですよね。

この手のモバイルモニタではminiHDMIが使われること自体は普通なので紛らわしいかも。(自分も一応miniHDMIケーブルを合わせて買ったのでちょっと損しました。)

とはいえ接続には問題なくちゃんと映ります。気を取り直してまずは解像度、リフレッシュレートの確認。

大丈夫そうですね。

念のため視野角も確認

こんだけ傾けてもまあまあ見えるってことはIPSで間違いなさそうでしょうか。
一応カタログスペックでの詐称はなさそうで一安心。


お次はドット抜け確認。


白、黒、赤、青、緑で確認した所、常時点灯が3点ほどありました。
フルHDならともかく2Kパネルで3点なら許容範囲とは言っていいと思います。またその抜けにしても画素数が多いため非常に目立ちにくく、部屋を真っ暗にして黒画面を表示したらようやく気付けたレベルです。(実際このブログを最初に書いた時は気づかずドット抜け無し!グッドですね!とか書いてました。)
実際虫眼鏡とかで調べたらもっと見つかるかもしれませんが、気づかないなら気づかないままにしておくのが良いでしょう。実際画面に付着した埃の一粒の方が遥かに影響度が大きいですし…

 

続いてラグチェック。

ここが一番感動したかも。流石今どきのゲーミングを謳うモニタ、テレビに比べて120fpsで2フレ(60fps換算なら1フレ)位早く表示できてますね。

前回検証でブラウン管に匹敵する表示速度だったノートPC付属モニタとも比較しましたが、なんとそれよりも極僅かにですがラグが少なかったです。素晴らしい。サイズこそ小さいですがゲーミング使用にも耐えそうですね。

 

最後にこれは主観的で伝わりにくい所ですが画質です。

写真から伝わるかわかりませんが、正直普段使いのテレビと比べても遜色のない画質があると思います。ハッキリ言って「悪くはない」を超えて「良い」に足を踏み入れているレベル。ちなみに先ほどラグ比較に出した古いビジネスノートPCと比べると比較にならないほど綺麗です。
敢えて言うなら真っ暗な部屋で真っ黒画面を表示するとバックライトの色むらが若干目立ちますが、まあこれを気にするならそもそも液晶じゃなくて有機ELを買えって話ですね。

 

その他で言うと、まずスピーカーもついてますが、これはまあ聞けるは聞ける程度。最大音量も結構小さいです。でもあるってだけで嬉しいシーンもありそう。

また、面白い所ではDCRという画像ソースに応じて画面の明るさを自動的に調整してくれる機能が搭載されていました。この手の中華品では設定にはあるけど実際稼働しないオプション…なんてのもザラにある中、一応ちゃんと駆動はしているようです。有効活用できる人には良いかもしれませんね。

後はブルーライトカット機能も搭載されているのですが、これは恐らく画面の青成分を単純に減らすだけの機能。強度次第で露骨に画面が黄ばみます。

FreeSync、オーバードライブも搭載されていますがこれを実感できるような機器は手元になさそうなので割愛。

 

総括

この値段であれば一個や二個瑕疵があってもしゃーないかなと思ってたのですが、概ね期待通りどころか、期待を上回って来るところもそれなりにあり、かなり良い買い物だったと思います。
まだ一週間程度触ってみただけなので継続使用したら何か出てくるかもしれませんが、少なくとも現時点では「当たり」と言っていい一品では無いでしょうか。

ただ、自分はメインディスプレイがテレビなこともあって、場合によってはゲーミングに使う可能性を考え120Hzを選択しましたが、本当にサブディスプレイとして使うなら60Hzでも良いかもしれませんね。前述しましたがここの差で結構値段が変わるので…

ちなみに、解像度をフルHDで妥協するのはそんなに値段が変わらないのと、今のご時世やっぱりフルHDじゃちょっと狭いと思うのであんまりおススメはしません。

 

はかどるディアブロライフ。