めちゃくちゃおいしいミカンに遭遇した話【甘平】

毎冬段ボール単位で買い込み家に常備する程のミカン厨の俺ですが、この度今までの固定観念を覆す非常においしいミカンに遭遇したのでご紹介したいと思います。

名前は「甘平」

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仕事帰りに寄った青果店で、他の品種に比べ倍くらい高いものの逆に気になってしまって衝動買いしてみた一品です。(5kgで3000円弱でした)調べてみると品種登録が2007年と比較的新しい種類の模様。

早速帰宅して箱を開けてみると、外見はそこそこ大きくゴツゴツした見た目です。

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実と皮の間はガッチリしており、ボロボロ崩れるように剥かざるを得ず、剥きあがった実も触ってもほとんど弾力性を感じない程カチカチでみずみずしさをあまり感じない状況です。

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個人的な経験上この手のミカンは酸味が強く筋張っており、どちらかと言えば食後のデザート用途で日常的にモリモリ食う常備ミカンとしては適さないという印象でした。「小ぶりで、皮と実の間が広く簡単に剥けて、柔らかく瑞々しい」という今までの美味しいミカン観からは真逆と言って良い程の第一印象だけに、正直外れを引いたと言う失望の念を感じざるを得ません。

ところがいざ口に含んで一噛みした瞬間そのお気持ちは消し飛びました。
まず、驚いたのは外見からは感じられなかった圧倒的な瑞々しさです。嚙み締めた瞬間からはじけ飛ぶように口の中に果汁が溢れ、身が堅かったのは筋があるとか皮が厚いとかじゃなく、「薄い皮の中に強引に圧縮された状態で果汁が充填されている」んじゃないかとすら感じる程です。

味もオレンジ寄りな第一印象からは想像もできないほど甘く、嫌みがない程度に含まれる酸味が爽やかさも演出する大変バランスの取れた美味しさでした。

また、噛み応えのあるシャキシャキした食感も普通のミカンと一味違い新鮮でした。

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写真を見てもらえるとわかる通り、薄皮の中の一粒一粒がはっきり分かる程しっかりしており、嚙む度にこれがプチプチと潰れ果汁が噴き出す、今までのミカンにない食べ応えを感じます。

過去格ゲー界隈でちょっと話題になった高級ミカン「紅まどんな」の、ゼリーの様な柔らかさと圧倒的な甘さとは全然違うベクトルの美味しさで、また一つ美味しいものを知ってしまったという気持ちで一杯です。

もしどこかで見かけたら是非お試しください。価格は二倍ですが圧倒的な食べ応えからか1個あたりの満足感は3倍を超えます。ほんとにおススメです。