エースコンバット7の感想

既プレイは3、04、5、ZEROです。

 

・ゲーム性

エースコンバットシリーズとしての面白さは十分に残ってるけど、正直かなりムズくなってる。
ただでさえエスコン自体がゲーム初心者にはちと難しいゲームなのに加え、
今回は正直難易度を上げる方向でのアップデートがかなり入ってた感じ。
乱気流や雷は正直単純な面白さを向上させる要素ではないと感じた。
ただ、空戦シミュレータの味付けとしてはアリ。
今回のサブタイトルのキモになる識別要素も、出てくるのは後半一部シナリオだけとはいえ、結構めんどくさい。
とはいえこっちはストーリーへの味付けとしてアリ。
唯一ハイGターンで変態機動が自分で出来るようになったのは面白いと言えば面白いが、劇的という程でもなかった。
総じていつものエースコンバットが順当に成長したという所。進化ではない。多分。

・ストーリー

十分面白かったけど04の無双感とか、ZEROのBGMと合わせての盛り上がりには至ってないかなって所。
ただ、サブタイトルの「SKIES UNKNOWN」の意味がわかる後半の展開はかなりグッと来た。起承転結の転の部分は過去のエースコンバットの中でも最高峰のイメージ。
キャラとしては今作のヒロイン勢はもうちょっと踏み込んだ描写があれば劇的に魅力的になりそうなのが惜しい。特にスイッチが入ると暴走する王女様は、上手く描けたらシリーズでも結構な人気キャラになれたんじゃないか。
ミハイ爺ちゃんはカッコいいけど、割と相手を嬲るとこあるし今回の元凶ってあんたのワガママのせいじゃない?的なとこあるし、こいつ結構タチの悪いジジイやぞ感はあったが、結局の末路をはその辺含めて非常に納得感行く落としどころで、割と好きな所でした。

欲を言えば、もう一個インパクトのある超兵器を出して欲しかった。
アーセナルバードは超兵器というにはもう一つ外連味に欠けてる感じはある。

・BGM

ここは惜しい。なんか一曲盛り上がるキャッチーなBGMがあれば、ストーリーの評価も上がったんじゃないかって気持ちは否めない。
まあZEROが良すぎただけかもしれないけど。

 

VR

神。
ボリュームとしてはたった3ステージの非常に薄いモードではあるんだけど、
それだけでPSVR買った甲斐を感じられるレベル。
PSVR購入者が他のVRバイス購入者に対して初めてマウント取れる機会では。
一応steam版が他のVRに対応する可能性はあるけど、少なくとも一年はPSVR限定だそうです。やったぜ。
離陸の時のフワッと浮く感じとか、ロールした時の頭上に地上がある!感とか、
過ぎ去っていった敵機を目視で確認する所とか、とにかく一つ一つの要素が、
俺はVRでこの瞬間を待ってたんだって感涙もの。
今後のアップデートでより大規模な地上戦が出来るシナリオは欲しい。
是非ビル間とかトンネルをVRモードで飛びぬけてみたい。

何気にエアショーモードも割と好き。動画では見たことあるクルビットとかの変態起動をVRでいろんな角度から見れるのは中々楽しい。
あと何気に「メビウス1のオフ」っていう概念自体がなんとなく胸熱

 

・総評

VR以外の部分はいつものエースコンバットが素直にPS4スペックで出たという印象。
エースコンバットを求めてる人が買えばちゃんと期待には応えてくれるし、
逆にエースコンバット初心者が過度な期待を込めて買ったら、悪評が出るのも割とわかる。
とはいえ5もまるごと入ってるし割とお買い得だとは思いました。
ただ、エースコンバットというゲームとしてはもう一つの完成形に至っちゃったんじゃないかなって感じはある。
今後はもうシステムの拡張は程々でいいから、新しいストーリーをもうちょい早いスパンでリリースして欲しい感はある。

逆にVRは完全に新しい領域を見せてくれた。VRが世に出てからずっとVRエスコンやりたいって思い続けてたんだけど、完全にその期待に応えてくれた。
VRバイスやハードの能力が上がってよりハイクオリティなグラフィックでや表現でプレイできるならまだまだ進化の余地はアリアリだし、
それを許せるような環境になるように、VR市場が活発になってく事を祈りたい。