アンダーテイルクリア後感想(ネタバレあり)

アンダーテイル、名前は知ってたけど中々手を出す機会が無かったんだけど、
ついにこの前のセールで購入して一通りクリアしました!

全編通して思ったのは、このゲーム、SFC時代のゲームの面白い要素を、「非常にわかりやすく、シンプルに抽出してる」なあと強く感じました。

とりあえずメジャーな観点から感想を

 

・ゲームシステム
RPGSTGの組み合わせはかなり斬新で面白かったです。
特に、「弾幕でキャラクターを表現する」という要素が、作者がリスペクトを表明してる東方よりも非常にわかりやすく描写されてるんですよね
特にPルートラストで過去の人間の魂の攻撃を凌ぐシーンがかなり刺さりました。
それぞれどんな人間だったのかが弾幕からうっすらわかるんですよね…
また、Gルートの強ボスはチャレンジすれば確実に上達し、いつかクリアにたどり着ける絶妙な難易度設定に感じました。

 

・ストーリー
N、Pについては、非常に王道を全力で突っ走ってたと思います。
謎を残しながらもひとまずの解決を見せるNルート、全力全開のハッピーエンドに至るPエンドという構成はあらゆるゲームでやられている方策でありながら、
やはりいい物はいいという事を良くわからせてくれました。
Gもこれはこれで王道で、それまでの仲間を皆殺しにして我が道を突き進むという展開はそこそこ見たことある所ではありますが、
このゲームのN、Pが余りにもわかりやすく感動やキャラへの愛着を得られる分、その落差も非常に大きく、ある意味このゲームの真価と言ってもいいルートじゃないか感ありました。

・キャラクター
ここ、個人的には意外と刺さらなかったんですよね。
主要キャラクターについては余りにもわかりやすくキャラ付けされてる分、ああ、そういうポジねって感じで少し引いた眼で見てしまいました。
だからなのか、突然ポッと出てきたマフェットがなぜか好みにぶっ刺さりました。
あのキャラマジで好きなんだけど、クラウドファウンディングの特典で実装された
ゲストキャラクターに過ぎないんですよね…

 

・BGM
良い、実に良い。
面白い部分を分かりやすくシンプルに抽出するっていう要素はBGMでも(またはBGMこそが?)凄く発揮されてて、強制的に盛り上がらせるBGMの数々は非常に魅力的でした。
こういうBGMって今どきのゲームだと、BGMが前に出すぎだとか、ダサいとか言われがちなだけに、案外供給が無いんですよね…
ちなみにここでもマフェット戦のBGMが一番好きでした。もうすべてが刺さる。
チップチューンな導入からシンセが重なっていく展開、コッテコテだけめっちゃ盛り上がりますよね…

 

・総括
SFCの名作の数々を丁寧にリスペクトして面白い部分を吸い上げた良作と感じました。
SFC時代のゲームに揉まれてない人がこの作品やったら、どっぷりハマりこんじゃうのは理解できるなあ。
このゲームにハマりこんだ人は隙あればSFCを持ち出す懐古老害おじさんの気持ちが多少は分かってくれるのだろうか。